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2018. 03. 25  
 阿部先生。

初めまして、約一か月前にカッターで左手親指を切ってしまいそのことで相談させてください。

年齢 40代 性別 女
利き手 右手
職業は事務職でパソコンでの仕事が中心です。

 カッターで段ボール素材のハニカムボード1.5cm厚程度のものを切っており、誤って左手親指の第一関節あたりを切ってしまいました。
 傷は4センチ弱程度でした。怪我をしたその日に腱と皮膚を縫合してもらいました。

 「IP関節面に達し、軟骨面が見えていた。
  関節包だけではなく、伸筋腱は尺側が8割程度断裂していたので、4-0ナイロンで単結節縫合。
  橈側の関節は不安定性はなく、伸筋腱も部分断裂だったため、アルフェンスシーネでの固定。」
 とのことです。


  縫合して3週目に、診察を受けたところ、指がほぼ曲がらないのを見て、第一関節下を抑えながら無理しないでたまに自力で動かすことをしてみてとの指示。
 日常はシーネをつけていて、入浴時に動かしてみていました。ほとんど動かないところから15度くらい動くところまでは数日でできたのですが、そこからは角度がひろがりません。


 5週目に診察を受けシーネを外しました。医師の診断では屈曲20度程度とのことでした。同じように関節下を抑えて、他の指で曲げのアシストをして動かすように指示されました。
 今は動かすと、関節の所が突っ張る感じなのと、腱がビーンとする感じです。
 何もしなくても鈍い痛みやピリピリした痛みがあることもあります。

 今の先生が手の専門医ではないので、手の専門がある病院で見ていただいてリハビリや必要であれば他の処置などを行ってもらおうと思っております。
 もう5週たってしまいましたが、どうすれば親指は曲がるようになるのでしょうか。
 リハビリはどれくらいの痛みまでやっても大丈夫なのでしょうか?次の病院で見ていただくまで間が空いてしまうかもしれないので、自分でできる有効なリハビリ方法があれば教えていただきたいです。また、してはいけないことも知りたいです。
 指はまだ腫れています。

 この情報だけでは判断できない部分も多いかと思いますが、アドバイスお願いします。




 ご訪問ありがとうございます。
 返信が遅くなったことをお詫びいたします。

 母指のIP関節レベルでの長母指伸筋腱の断裂で、関節包まで損傷。
 腱縫合し3週間の固定で腱癒合を図ったようです。
 術後3週から入浴時のみに自動運動を開始し、それ以外は固定。
 術後5週で固定を解除し、他動運動が開始。

 現在の機能障害としては、長母指伸筋腱の癒着、母指IP関節伸展拘縮、腫脹(浮腫?)、安静時の鈍痛とピリピリした痛み。


 先ず行って頂きたいことは、腫脹または浮腫の軽減です。いくら関節運動を繰り返しても腫脹(浮腫)が残存していると硬くなってしまいます。

 腫脹ですと熱感を伴います。左右の親指を触って比べて下さい。熱感があるならば20度の水で10分ほど冷却します。10分後に他の指と同様に冷えていればいいのですが、少しでも熱感があればもう10分冷却して下さい。

 浮腫であれば、腫れぼったい部分に指を押し付けると圧迫痕を認めます。この際には、手を上に挙げながら軽く親指の屈伸運動を繰り返してください。細かい皺がはっきりすれば浮腫が軽減していると判断できますので、繰り返し手を挙げながらの親指の屈伸運動を行ってください。強く曲げたり、屈伸運動をたくさん繰り返したりすると腱鞘炎になるリスクが高まりますので注意してください。

 IP関節曲げる前に、傷跡が硬くなっていると思います。
 ゆっくりと時間をかけてマッサージして硬さをほぐします。
 その後に、我慢できる範囲の痛みで持続的に曲げます。持続的とは約90秒ほどです。“弱い力で長く”がポイントです。曲げた後には必ず伸ばすようにして下さい。
 IP関節の伸ばしを強調するためにはMP関節(IP関節の手前の関節)を軽く曲げた状態で行って下さい。

 鈍痛は腫脹、熱感によるものと思われますが、ピリピリした痛みは神経性疼痛が疑われます。
 傷口と爪の間の感覚は問題ありませんか?
 傷跡を指でトントンと軽く叩いてみてください。
 指先に放散されるしびれはありませか?感覚が鈍く放散されるしびれがありましたら神経損傷も疑われます。
 
 親指にはCM関節とMP関節、IP関節の3関節があります。
 2関節の動きが良ければ1関節が硬くとも使い慣れることにより親指としての能力障害は軽度なものになります。
 リハビリには十分に時間をかけ、使える範囲で使うようにして下さい。
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プロフィール

阿部幸一郎

Author:阿部幸一郎
作業療法士、認定ハンドセラピスト

 日常の臨床で手のリハビリに携わるセラピストを応援し、自分自身も切磋琢磨することを目的に、2011年7月にこのHAND maintenance studioを発足致しました。
 特に、指導者がいないセラピスト、数少ない手外科の患者をどのように診ていいのか迷うセラピスト、総合病院で手外科に専念できないが興味があるセラピストなどを応援します。
 そのため定期的な手のリハビリテーション(ハンドセラピィ)に関するセミナーを企画開催しております。
 また、手のことでお悩みがある方に対しては相談や運動指導を直接行っております。
 ご遠慮なく、訪問して下さい。

Twitter:@hand_abe(フォローをお待ちしております)

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