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2017. 05. 04  
 件名:右肘痛に悩んでいます
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 はじめまして。

 右肘痛が治らず、現在行なっている治療が合っているのか心配になり、ご連絡させていただきました。
 卓球を職業としており、1ヶ月ほど前に試合中に右肘に痛みを感じましたが、そのまま試合を続行しました。
 その後、中指を動かした時や手のひらを上方向に動かした時、夜間寝ている時も痛み、時に痺れているように感じています。

 次の日、上腕骨外側上顆炎と診断され、2度の注射を行い、先週、MRIでECRB断裂と診断で体外衝撃波をレベルマックスで受け、その後5日間安静日間しました。
 主治医に痛みは引くはずなので、今週、練習は再開してもいいと言われましたが、なかなか痛みが変わりません。
 このまま練習再開してもよろしいでしょうか?
 来週に試合があるため、なんとか早くプレーできるようにしたいと考えております。
 この治療法でよろしいでしょうか?
 また何かよい方法はありますでしょうか?

 お忙しい中、申し訳ございませんが宜しくお願い致します。



 返信が遅くなりました。
 アスリートの方には時間的ゆとりがないのが一番の問題です。

 体外衝撃波治療の経験がありませんので調べてみました。
 
 体外衝撃波治療には二つの目的があります。
 一つ目は、痛みを発している病変部の自由神経終末を破壊しての除痛効果です。自由神経終末は痛みを感ずる感覚受容器です。この受容器の機能を壊すことにより痛みを感じさせなくします。

 二つ目が、腱の修復(再生)です。衝撃波により損傷部には新たに毛細血管が伸びてきて損傷組織を修復してくれるようです。

 衝撃治療は複数回行われるようですが、除痛効果は1回目の照射から認め、その後、徐々に軽減するようです。


 そうしますと、M.T.さんでは除痛効果が得られていないようです。
 除痛効果が得られない理由を考えなければなりません。

 衝撃波の照射部位がずれていて自由神経終末が破壊されなかった可能性と実は外側上顆炎でなく別の類似疾患の可能性が考えられます。

 外側上顆炎では、まずは装具療法が選択されると思います。肘外側のECRB起始部の負荷を軽減するためにテニスバンドを装着します。また、前腕伸筋群のストレッチや筋力増強の併用も必要と思います。

 稀ではありますが、この外側上顆炎との鑑別の一つに橈骨神経由来の疼痛も考えておく必要がります。「夜間寝ている時も痛み、時に痺れているように感じています」とあり神経性の疼痛を疑ってしまいます。


 再診して効果がないことを相談するか、セカンドオピニオンとして他施設の医師に相談されることをお勧めいたします。
 痛みは身体から発せられる警告だと思います。痛みを無視しての運動継続は避けるべきです。
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阿部幸一郎

Author:阿部幸一郎
作業療法士、認定ハンドセラピスト

 日常の臨床で手のリハビリに携わるセラピストを応援し、自分自身も切磋琢磨することを目的に、2011年7月にこのHAND maintenance studioを発足致しました。
 特に、指導者がいないセラピスト、数少ない手外科の患者をどのように診ていいのか迷うセラピスト、総合病院で手外科に専念できないが興味があるセラピストなどを応援します。
 そのため定期的な手のリハビリテーション(ハンドセラピィ)に関するセミナーを企画開催しております。
 また、手のことでお悩みがある方に対しては相談や運動指導を直接行っております。
 ご遠慮なく、訪問して下さい。

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