2015. 08. 08  
 はじめまして。

 4/16に右手中指がマレットフィンガーになりました。
 4/20に手術、6/5にピンを抜き、その後リハビリをしています。
 曲げる方はだいぶ良くなりましたが伸展が停滞しておりまして現在マイナス8度です。この角度が最低でも0度まで戻したいと思っております
 手術の時に現在の状態のように指が少し曲がった状態でピンを入れました。
 主治医に聞いたところ指を曲げないとピンが入らないとのことでした。
 指を曲げた状態でピンを8週間も入れていましたので指が曲がった状態で骨が付いてしまえば曲がった指を戻すのは容易なことではないと素人は思ってしまいます。
 ピンの入っている間は折れた骨に付いていた筋も延びた状態であったかとおもいます。
 知人が同じく骨性槌指になったときは手術せず固定のみだったようで実際の指を見せてもらいましたが見事に指も自力で反れていました。
 まだ指が腫れているので、引き続きリハビリを根気よく続け腫れが取れてくれば指が真っ直ぐになる可能性はありますでしょうか?
 効果的なリハビリ方がありましたら教えていただければ幸いです。
 よろしくお願いします。



 ご訪問ありがとうございます。
 ピン抜去後9週ですね。

 骨性マレットに対する手術は文面から石黒法だと推測できます。
 メジャーな術式です。
 とても素晴らしい術式を石黒先生は発明したものと思っております。

 DIP関節を屈曲し骨片をブロックするためにピンを挿入し、その後、末節骨を伸展し骨片を圧着し、この位置でDIP関節を固定します。

 この固定肢位は後療法に関しても影響します。
 DIP関節を伸展固定した場合には屈曲制限が生じます。自動的にも他動的にも屈曲を矯正すると骨折時と同様なストレスが入ってしまい、矯正力によっては再転位する可能性も否定できません。

 逆にDIP関節を屈曲固定した場合には伸展制限が生じます。この制限に対して他動的に伸展矯正する場合には、骨折部に離開するようなストレスが入らず、安心して矯正できるという利点があります。また、屈曲力と比べて伸展力は筋力が弱いのでこの時期に自動伸展を強力に入れても再転位するほどのストレスにはなりません。


 ご質問の効果的なリハビリの方法ですが、「伸展が停滞しておりまして現在マイナス8度」とありますが、他動的に-8度なのか、他動では反るが自動的に-8度なのかでリハビリが異なってきます。

 前者であれば、関節拘縮なので左手でひたすら反らす運動(他動運動)を入れて下さい。
 後者であれば、終止伸筋腱の癒着なので左手で弱い力で持続的に屈曲矯正し、次に右手の持続的な伸展運動(自動伸展)で腱の滑走運動の拡大を図ってください。

 また、腫れがあるようなので腫れを積極的に取り除くこともして下さい。
 ほっといてもなかなか腫れは軽減しません。
 熱っぽい感じがあれば腫脹という腫れなので、20℃前後の冷水で10~20分は冷却して下さい。特にリハビリを行った後は確実に冷やしてください。
 熱っぽさがなければ浮腫という腫れですので圧迫包帯で持続的に弱い圧迫を加えることをしてみて下さい。
 
 セラピスト任せのリハビリでなく、正しいリハビリの方法をセラピストに教わり自分で実践することが大切です。
 
 頑張ってください!
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阿部幸一郎

Author:阿部幸一郎
作業療法士、認定ハンドセラピスト

 日常の臨床で手のリハビリに携わるセラピストを応援し、自分自身も切磋琢磨することを目的に、2011年7月にこのHAND maintenance studioを発足致しました。
 特に、指導者がいないセラピスト、数少ない手外科の患者をどのように診ていいのか迷うセラピスト、総合病院で手外科に専念できないが興味があるセラピストなどを応援します。
 そのため定期的な手のリハビリテーション(ハンドセラピィ)に関するセミナーを企画開催しております。
 また、手のことでお悩みがある方に対しては相談や運動指導を直接行っております。
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