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2015. 07. 27  
 はじめまして。K.Aと申します。
 5/14に右小指PIP橈側側副靭帯損傷し、22日に縫合術を受けました。
 ピン固定をし、6/22に抜ピンしリハビリを開始しました。
 伸展に可動域制限がでることは了解していたのですが、徐々に伸展の制限が強くなってきています。
 リハビリをして可動域が改善しても、その後浮腫がでて、さらに可動域に制限がでている気がします。現在は自動運動で軽い痛みがあります。このまま伸展制限が悪化するのではないかという心配があります。日に日に関節が硬く、太く、拘縮してきているのがわかります。伸展はマイナス30度、屈曲は指先が掌につくのにあと1cmくらいです。
 リハ後に冷却しておいたほうがいいでしょうか?
 あと、これは気になっていたのですが、靭帯を縫合した糸は体内で溶けるのでしょうか?
 わかりにくい質問かと思いますが、よろしくお願いいたします。



 訪問ありがとうございます。
 PIP関節の靭帯損傷に関してですが、靭帯が損傷するためには脱臼するようなストレスが関節部に入ります。これにより関節を構成している靭帯以外の組織も多少なりとも損傷が生じ、結果的には関節拘縮という硬い関節が完成してしまいます。

 解せないことですが、『伸展に可動域制限がでることは了解していた』とありますが、どうしてでしょうか?
 後療法は拘縮や腱癒着などの合併症対策ですので、伸展制限が生じる可能性があるのであれば制限が生じないようにするリハビリをしなければなりません。

 私は約1か月間、ピン固定すれば関節拘縮は必ず生ずるものと思われます。
 PIP関節が固定されている間、DIP関節の屈伸運動がなされていないと深指屈筋腱(DIP関節を屈曲させる腱)と側索の癒着は生じます。癒着が生じると当然ながら関節運動の制限となってしまいます。


 リハビリをしていても効果が得られていないのは上記の側索の癒着があり、熱感と腫脹によるものだと考えられます。
例えば、隣接指の薬指と比べて小指が熱いようであれば冷却をお勧めします。熱感と腫脹がある間は温熱療法を避けるようにして下さい。

 PIP関節の伸展制限に対しては、MP関節を屈曲位に保ちながらPIP関節を左手で伸展矯正して下さい。目安は90秒です。これを数回繰り返しましたらMP関節を軽度屈曲位に押さえてPIP関節とDIP関節を自動伸展させるように力を入れて下さい。側索の滑走の強調です。

 PIP関節の屈曲制限に対しては、PIP関節とDIP関節を同時に左手で屈曲矯正します。ここでも90秒が目安です。これを繰り返しましたらMP関節を伸展位に保持したままPIP関節とDIP関節を自動屈曲して下さい。深指屈筋腱の滑走の強調です。
関節が硬いまま一生懸命に握りを繰り返しますと腱鞘炎を発症させますので注意して下さい。

 靭帯を縫合した縫合糸が溶けるものなのかは主治医に聞いて下さい。使用している糸が分かりません。
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阿部幸一郎

Author:阿部幸一郎
作業療法士、認定ハンドセラピスト

 日常の臨床で手のリハビリに携わるセラピストを応援し、自分自身も切磋琢磨することを目的に、2011年7月にこのHAND maintenance studioを発足致しました。
 特に、指導者がいないセラピスト、数少ない手外科の患者をどのように診ていいのか迷うセラピスト、総合病院で手外科に専念できないが興味があるセラピストなどを応援します。
 そのため定期的な手のリハビリテーション(ハンドセラピィ)に関するセミナーを企画開催しております。
 また、手のことでお悩みがある方に対しては相談や運動指導を直接行っております。
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