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2015. 03. 25  
 正中神経を観る際には、手根管症候群に観られる低位の正中神経本幹と前骨間神経、高位正中神経障害で観られる本幹と前骨間神経を含む高位の正中神経本幹を意識して観ていきます。

 低位の本幹の障害では、知覚障害と短母指外転筋の障害による母指対立障害を確認します。障害高位により出てくる障害には相違が現れますが、高位に関係なく短母指外転筋の障害は必発です。ただし、この短母指外転筋は尺骨神経支配の破格が10%位に認められますので注意して下さい。
“つじつまが合わない機能障害”は神経破格の可能性がありますので、“破格”の目で評価して下さい。

 前骨間神経の障害では、知覚障害がなく、長母指屈筋と示中指の深指屈筋、方形回内筋の筋力低下を認めますが、長母指屈筋と深指屈筋が明確に分かりますのでこの2筋をきちっと評価します。示指の深指屈筋は分離性がいいので示指の単独屈曲でも十分に屈曲される例を観ますが、やはり中指から小指を屈曲しながらの示指の深指屈筋を評価すべきです。実際に前骨間神経障害例の示指深指屈筋のMMTを観ると、示指単独ではMMT「2」でしたが、他指同時屈曲で「3」と違いが生じておりました。条件を整えておかないと再評価での再現性がなくなります。また、これまで経験した前骨間神経障害例では、長母指屈筋と示指の深指屈筋が同程度に障害されている例や片方が優位に障害される例でしたので、同等に障害されるという思い込みで評価しない方がよろしいと思います。
方形回内筋を評価する際には、肘屈曲位で円回内筋の影響を取り除いての前腕回内を評価します。

 前骨間神経支配筋と短母指外転筋の筋力低下を認めましたら、高位での正中神経障害を考えます。この高位での障害は橈側手根屈筋、浅指屈筋、円回内筋、長掌筋となりますが、長掌筋はMMT評価が難しい筋でありますので、これ以外の3筋を評価します。
 この高位での正中神経は本幹ですので知覚障害がありますので、知覚障害があることを証明するためにもSW-Tはすべきです。

 より近位での正中神経障害の可能性があれば、烏口突起の高位で分岐する筋皮神経や尺骨神経の評価もします。MMTのついでですので、上腕二頭筋や手指内外転筋の骨間筋をスクリーニングするつもりで観ておくといいと思います。
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阿部幸一郎

Author:阿部幸一郎
作業療法士、認定ハンドセラピスト

 日常の臨床で手のリハビリに携わるセラピストを応援し、自分自身も切磋琢磨することを目的に、2011年7月にこのHAND maintenance studioを発足致しました。
 特に、指導者がいないセラピスト、数少ない手外科の患者をどのように診ていいのか迷うセラピスト、総合病院で手外科に専念できないが興味があるセラピストなどを応援します。
 そのため定期的な手のリハビリテーション(ハンドセラピィ)に関するセミナーを企画開催しております。
 また、手のことでお悩みがある方に対しては相談や運動指導を直接行っております。
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