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2014. 11. 25  
 私はこれまで、橈骨神経麻痺で下垂手(drop hand)を呈する方に対して、低周波刺激で麻痺筋の応答収縮を観る神経幹伝導検査を施行し、応答収縮を認めた例には予後良好と判断してきました。Seddonの分類でNeurapraxiaです。一過性の伝導障害とか神経ブロックと言われ軸索が障害されておりませんので、髄鞘が修復されれば麻痺が回復するものです。

 しかしながら、伝導ブロックと判定しても予後良好とは言えない例があるのです。

 上腕骨骨幹部骨折の偽関節、仮骨形成による橈骨神経麻痺です。
 文献的には、骨折後6週後、12週後、3年後、30年後と幅はありますが、受傷直後に生ずる橈骨神経麻痺とは明らかに異なる発症機序です。麻痺自体も徐々に発症するものや突然麻痺を呈する場合もあるようです。

 手術所見は自験例では詳細を把握しておりませんので文献から引用いたしますと、「橈骨神経本幹は仮骨部で線維性組織により圧迫され変位、扁平化し、末梢にかけて著しく狭小化していた」とあります。伝導ブロックでも時間とともに軸索障害に移行するものだと思われます。

 骨折後数週後であれば骨折との関連性を察することは容易ですが、数年となると患者側からの情報提供がないと見落としてしまうかもしれません。

 下垂手の発症機序が就寝後に気が付くSleep paralysisの形態をとっていても、既往歴に上腕骨骨折があるかどうかを確認することと、画像での確認も忘れてはならないものと思います。

 これを怠って伝導ブロックですから直に治りますと言い切っては、手術のタイミングを遅らせてしまいますので注意が必要です。
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阿部幸一郎

Author:阿部幸一郎
作業療法士、認定ハンドセラピスト

 日常の臨床で手のリハビリに携わるセラピストを応援し、自分自身も切磋琢磨することを目的に、2011年7月にこのHAND maintenance studioを発足致しました。
 特に、指導者がいないセラピスト、数少ない手外科の患者をどのように診ていいのか迷うセラピスト、総合病院で手外科に専念できないが興味があるセラピストなどを応援します。
 そのため定期的な手のリハビリテーション(ハンドセラピィ)に関するセミナーを企画開催しております。
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