2014. 10. 08  

 始めまして現在整形5年目のOTです。肩から手関節の骨折症例は見てきたのですが今回前腕の不全断裂症例を担当することになり管理方法や治療のアプローチ、また評価について困っています、できれば自分の評価等を見ていただきアドバイスをいただきたいのですが。
 かまわなければ返信いただければ詳細をメールさせていただきます。
 先生のブログを見てとても勇気づけられる部分と自分自身とても不安になっています、お力をお貸しください。


 先ほどメールしましたR.M.です。先生のブログを参考に症例の見方や勉強をさせていただいています。現在担当している症例が前腕の不全切断をしており、骨(橈骨尺骨骨幹部)・筋(FDS,ECR、ECU、FPL,EDの断裂→接合)・神経(橈骨神経浅枝断裂→接合、正中神経不全断裂→接合)。
 現在接合術後7Wで当院に来られたのですが下垂手(高位の橈骨神経麻痺症状)と正中神経領域の運動・知覚麻痺が著名にみられている症例です。
 現在掌側カックアップスプリントにて手関節の不安定性の改善と拘縮予防(屈筋短縮予防含め)装着してもらっています。先生にお聞きしたいのは、何故前腕骨幹部での切断で低位橈骨神経麻痺症状ではなく下垂手を呈する症状が出てしまっているのか。そして今装着している装具は下垂手の予防のみであり母指の対立装具にしたほうがいいのかの2点。さらに可能であれば、現在の症例に置いて何から優先して行っていけばいいのかさえ分からないほど関節拘縮(ほぼ筋などの軟部組織と思われる弾性のendfeel)に対して何からアプローチしていけばいいのかなどアドバイスをいただければと思っています。突然の無理なお願いとは存じますが、指導してもらえる上司もおらず、大変困っている状況です。勉強不足も自覚していますが若い症例のこの先のことを考えると自分がしっかりとしていかなければと思いながら十分にアプローチできずに困っていってしまう症例を見ているようなOTでありたくないと思い先生のお力をぜひお貸しください。よろしくお願いします。


 メールありがとうございます。
 難易度の高い症例ですね。
 先ずはご質問への回答です。

 質問1前腕部での損傷なのになぜ下垂手なのか?
 受傷機転や経過が分かりませんのでなんとも言えませんが、手術過程や固定により橈骨神経を圧迫する可能性があります。どの時点で下垂手になったかで判断する必要がありますし、神経幹伝導検査でECR、EDの応答収縮の有無でSeddonの分類で神経ブロックなのか軸索障害なのかを見極める必要があります。

 質問2への回答
 正中神経障害ですので母指は内転拘縮となる可能性があります。第1指間腔保持のために対立保持のスプリントは必要です。

 こちらとしては全体像が分かりませんのでアドバイスできません。肩、肘の機能はどうか、前腕から手指の機能はどうなのかという評価内容をお知らせください。主訴、拘縮、MMT、感覚、筋腱の癒着などをお知らせいただければ回答を差し上げます。
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阿部幸一郎

Author:阿部幸一郎
作業療法士、認定ハンドセラピスト

 日常の臨床で手のリハビリに携わるセラピストを応援し、自分自身も切磋琢磨することを目的に、2011年7月にこのHAND maintenance studioを発足致しました。
 特に、指導者がいないセラピスト、数少ない手外科の患者をどのように診ていいのか迷うセラピスト、総合病院で手外科に専念できないが興味があるセラピストなどを応援します。
 そのため定期的な手のリハビリテーション(ハンドセラピィ)に関するセミナーを企画開催しております。
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