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2020. 11. 02  
 ご返信、有難うございます
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 丁寧なお答え有難うございます。
 指の現状を詳しくお伝えしていなかったと反省しております。が、よくよく考えますと担当の先生から詳しい手術の内容や術後の状態等は聞いていなかったのです。腱が骨に癒着していたと聞いたのもリハビリの先生からでした。

 先日の健診の際、担当医に以前と変わりない旨をお伝えしましたが、リハビリあるのみ!とのご返事でした。自分で、もっと現状を確認し踏み込んで質問するべきだと思いますが、あまり具体的にお答えが頂けないので…。

 現在、力を入れて握ると指先は手のひらにつきますので、ほぼグーは出来ています。
 ただ第二関節がピンと伸びた状態を180度とするならば、135度程度の伸びです。
 また就寝時に伸展固定しますと、朝は第一関節より先に力が入りますが、お昼近くになると力が入らなくなります。指先に感覚が戻るので伸展固定は続けたいと思っています。

 リハビリの先生はお話しやすい方なので、色々確認してみます。
 有難うございました。

 今後また、教えて頂きたい事柄がありましたら質問させて頂きたく存じます。
 何卒よろしくお願い申し上げます。



 ご丁寧なご返信ありがとうございます。
 どんどん治療内容について担当者に尋ねて下さい。
 またのご訪問をお待ちしております。

 なぜか医師に説明を求めることを遠慮される方々が多く思います。
 これからの生活の事、仕事の事、部活や体育のことなど、確認することは沢山あるはずです。
 腱断裂して腱縫合すればそれで治療は終わり。神経断裂して縫合すれば大丈夫と思っておられる患者さんが意外に多いので、私たち医療従事者は現状の事、少し先の事、最終的な手のイメージを分かりやすく説明できるように努めなければなりません。そうすれば不安が解消され、自己管理、自己リハも安心してできるものと思います。

 患者さん方へ
 どんどん担当医、担当セラピストに訊ねて下さい。
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2020. 10. 31  
 癒着剥離手術後についてのご相談

 3月に転倒し、左手小指基節骨を骨折。手術で6本のネジを入れておりましたが、先々週それを取り除く手術と共に伸筋腱癒着剥離も行なって頂きました。実際、伸筋腱は骨に癒着していたそうです。

 第一関節から先が曲がったままでしたので、この手術ですぐピーンとなると思っておりました。手術後2日目から自分で指を動かし、ほんの少し伸びる感がありました。が、日が経つにつれ指先が以前とほとんど変わりない感覚になってしまいました。
 3月からリハビリの先生も付けてもらっていますが、今の自分の感覚では指先がしっかり伸びるというイメージはありません。この2週間でまた癒着してしまったのかと不安でなりません。手術翌日からもっともっと必死で指を動かしていれば良かったのでしょうか?
 それともまだ判断するのは時期早尚でしょうか?

 他の質問者の方々の症状に比して、こんな程度で質問を…と思われるかも知れませんが、指が伸びない事で非常にストレスを感じているのです。 

 一番お聞きしたい事を書いておりませんでした。
 半年前から作業療法士の方に付いて頂いておりますが、その方の言う通り本当に手のグーバーを続けることで癒着は防げるのでしょうか?
 あと、ブログ内の専門家の方への文章が素人には難しいのですが、結局就寝時は指を伸ばした状態で固定して寝る方が良いのでしょうか?  
 ご教示下さいませ。
 どうぞ宜しくお願い致します。



 Eさん、ご訪問ありがとうございます。
 手の障害を他の方と比べる必要はありません。ちょっとした症状や障害が気になることは自然だと思います。

 ご質問に対する私見です。
 剥離した腱は必ず再癒着しますので、再癒着しないように腱滑走運動を行わなければなりません。
 怪我の内容や手術の内容、関節の硬さなどが分かりませんので具体的な内容まではお伝え出来ませんが、基節骨でネジが6本入っていたとのことで単純な骨折ではなさそうですね。
 骨折の合併症には腱癒着や関節拘縮が生じます。怪我の内容によっては後遺症が生じますので、小指であれば握り動作を最低限確保する必要があります。しかしながら、曲がればいいというわけでなく可能な限り伸ばしを維持することが望まれます。

 指の動かし方ですが、グーパーしていればいいというわけではありません。

 通常は一つの関節を筋(腱)はまたいでその関節だけを動かすのですが、指の場合は複数の関節をまたぎます。
 けがをした指では、動かしやすい関節と動かしにくい(動かない)関節とがあります。単純にグーパーすると動かしやすい関節が強調されるだけです。動かしたい関節の運動をするためには他の関節運動をブロックしなくてはならないこともあります。

 基節骨骨折ということは分かりますが、その後、どのような経過でどの部位に腱癒着があり腱剥離を行っているのか、他に手術操作で何か追加して内容があるかもしれませんので、担当セラピストに確認してください。
 グーパーという表現だけではなく、具体的にどこをどのように動かすべきかを確認してください。

 夜間時の伸展固定に関しては状態によって判断されるべきだと思います。
 伸展固定することは伸展位で固まるということです。伸展固定したからにはきっちりと曲がりを獲得するように曲げる運動をしなくてはなりません。それを疎かにしていると曲がりが悪くなり握り動作に多大な障害を残してしまいます。
 腱剥離時の関節の可動域や剥離した腱の状態、関節の状態などでの判断となります。
 この固定に関しては、意見が一致しない医療従事者をこれまでにも経験しておりますので、担当者に確認してください。

 担当医師やセラピストから分かりやすく説明をされていない気がします。
 治療内容について説明するのは医療従事者の義務ですので、現状についてきちっと説明を求めてみては如何でしょうか。
2020. 09. 21  
 MP関節の機能解剖を再確認することにより、指伸筋腱損傷後での3週間固定法でもMP関節の伸展拘縮を可能な限り予防できます。

 指伸筋腱損傷後のセラピィでの3週間固定法は、手指を伸展位で3週間固定するためMP関節の伸展拘縮と腱癒着が生じやすく、これらを是正するために早期運動療法が各種報告されていますが再断裂と癒着のリスクはつきまといます。

 『MP関節の側副靭帯は伸展位で弛緩し、屈曲位で緊張する』
 側副靭帯が弛緩している伸展位では側方運動(撓屈・尺屈)が可能。
 側副靭帯が緊張している屈曲位では側方運動が不可能。

 『MP関節を長期間伸展位に固定すると伸展拘縮となるため避けるべきである』

 このようなことは周知のことですが、損傷内容によって伸展位に固定せざるを得なくMP関節の伸展拘縮は必発であり避けることが出来ないものと捉えられていた。

 しかしながら、MP関節の機能解剖の特徴を生かすことにより、MP関節を屈曲させずに屈曲を維持することが出来るということを愛野記念病院の野中先生が報告されました。

 特別な手技を使うわけでもなく言われてみればそうだよねという内容ですが、これまでの手外科領域に従事していた者が誰一人気付かずMP関節の伸展拘縮に大変苦労して来ましたので、これを読んだときは目から鱗が落ちました。

 もう既に目から鱗が落ちた方もおられると思いますが、まだ落ちていない方はご自身の目で確認して目から鱗を落としてください。

 【お勧め資料】
 「野中信弘 他:手指伸筋腱ZoneⅣ,Ⅴ,Ⅵ断裂修復術後に対する固定法時の後療法の工夫.日手会誌34(2):149-152,2017」
2020. 06. 14  
 はじめまして。過疎地で作業療法士をしています。いつも先生のこのサイトには大変お世話になっております。とてもありがたく勉強させていただいています。

 現在第4中手骨(頸部)骨折後の保存療法をへた方のリハビリを担当させております。
 自動車整備のお仕事をされている方で、早期から手を使われており、骨折そのものは軽度のものでしたが、浮腫みや熱感が長引きました。

 先生のサイトのおかげで、浮腫みや熱感に対する対処を指導することができ、手指一つずつのストレッチで腱鞘炎になりそうな状況も回避することができました。
 痛みもだいぶとれているのですが、現在環指よりも、小指遠位と近位の屈曲拘縮があり、(程度は小さいですが、環指も同じく)「財布の小銭がとれない」とおっしゃいます。
 手を握る動作で指先が手掌につかないのです。

 そこで先生の拘縮のページにかかれていたTH型スプリントというものが目にとまりました。
 具体的にこのスプリントについてお聞かせ願えますでしょうか?よろしくお願い致します。



 ご訪問ありがとうございます。
 日常の臨床で参考にして頂き嬉しく思います。

 環指の第4中手骨頚部骨折で保存療法とのこと。
 環指はCM関節の可動性があるという特徴があり、頚部の屈曲変形が小さかったから保存療法が選択されたのだと思います。
 小指の拘縮は環小指の固定によるものだと思います。また、浮腫と熱感があったとのことですから腱鞘炎による屈筋腱の通過障害もあると思います。

 屈曲拘縮があり握れないということから…
 ①骨折による伸筋腱の滑走制限と固定による屈曲拘縮
 ②浮腫と熱感があったということから腱鞘炎による屈筋腱の通過障害による屈曲障害と考えられます。

 ①であればTH型スプリントが適応ですが、②であれば、腱鞘炎由来の拘縮手に準じ背側型のダイナミックススプリントにて伸展拡大を図り、屈筋腱の滑走拡大を図ること優先されます。

 スプリント療法は、例えばIP関節に屈曲制限があるからTH型スプリントを使えばいいということではなく、屈曲制限となっている原因に対してのスプリント療法でなければなりません。

 TH型スプリントは以下の二つの文献を参考にして下さい。
日本手外科学会ホームページから閲覧できます。
 ホームページ⇒「医療関係の皆様」⇒「出版物・お知らせ」⇒「オンラインジャーナル」⇒「過去雑誌1から32巻」
 ①「21巻6号」
 手指伸展拘縮に対する新しい装具療法(日手学21:820-823,2004年)
 ②「22巻5号」
 手指伸展拘縮に対する装具療法-伸展不の回避-(日手会22:548-552,2005年)

 尺側列の指が十分に屈曲できないと握り動作の制限が生じます。健側と比べて何が違うのか、また、屈曲制限(伸展)と屈曲(伸展)不全とを区別して評価して下さい。
2020. 04. 19  
 阿部先生
 昨年度のセミナーでは大変お世話になりました。
 現在、血管炎由来のAIN障害例を担当しており、まさに示指と中指のFDPのMMTの差にもやもやしていた所です。
 示指FDPとFPLはわずかに関節運動が出現する程度でMMT1と判断、中指FDPはMMT4でした。筋腹が分かれているお話はセミナーでもご教示頂きましたね。解剖を再度確認します。手指伸展位でのMMT測定、今後気を付けたいと思います。
 個人的にとてもタイムリーなテーマで大変勉強になりました。今後のブログも楽しみにしています。



 ご丁寧なご返信ありがとうございます。
 AINは保存療法で改善徴候を確認し改善が認められない例では手術の適応となります。

 AINに対するセラピストの役割についてお話ししましょう。
 先ずは、補助診断としてAINであるという証拠を提示することです。次にAINと診断されたならMMTの経過を追うということになります。

 補助診断として…
 AINは感覚障害を伴わない前骨間神経の運動障害です。前骨間神経を除く正中神経本幹の機能障害がないことが前提となりますので、浅指屈筋と短母指外転筋の筋力、正中神経支配領域に感覚障害がないことをMMTとSWTで先ず証明します。

 その後に、長母指屈筋と示指の深指屈筋のMMT、ピンチ力の測定となります。

 ここでAINを評価する際の神経伝導速度検査について参考までにお話します。
 手関節近位と肘から短母指外転筋のCMAPを導出し正中神経本幹に問題がないことを確認します。
 次に方形回内筋と長母指屈筋のCMAPを導出し、潜時と振幅幅を健側と比較すれば針筋電図は必要ないかと思います。

 リハビリは、軸索の再生を期待し筋力の回復を待ちます。母指IP関節や示指DIP関節の伸展拘縮になった例は経験しませんので自己管理方法の指導で大丈夫です。
 MMTで経過を観ていきます。筋力が増強していれば軸索再生ですし、変化なければ再生しないということです。ですから、MMTはとても重要なんです。
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プロフィール

阿部幸一郎

Author:阿部幸一郎
作業療法士、認定ハンドセラピスト

 日常の臨床で手のリハビリに携わるセラピストを応援し、自分自身も切磋琢磨することを目的に、2011年7月にこのHAND maintenance studioを発足致しました。
 特に、指導者がいないセラピスト、数少ない手外科の患者をどのように診ていいのか迷うセラピスト、総合病院で手外科に専念できないが興味があるセラピストなどを応援します。
 そのため定期的な手のリハビリテーション(ハンドセラピィ)に関するセミナーを企画開催しております。
 また、手のことでお悩みがある方に対しては相談や運動指導を直接行っております。
 ご遠慮なく、訪問して下さい。

Twitter:@hand_abe(フォローをお待ちしております)

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